八角形漆塗神輿
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椙本神社
国指定重要文化財
この神輿が建立されたのは古く鎌倉時代で、弘長三年(1263)藤原助影奉献の銘文が神輿の屋根の棟木にある。その後、元禄年間と享保二十年(1735)の二回にわたって修補されている。享保の修理は八方吹きの部分にはめ板及び扉を入れ、屋根に改造を加え、絵具彩色から漆塗りに改造した記録が、神輿内部の底板に墨書されている。したがって弘長制作当初のものは隅木と軒の一部、柱、桁、欄間の横連子と隅木鼻の青銅製の小鳥、棟の鳳凰である。これらはいずれも鎌倉時代の特色をあらわし、特に棟を飾る鳳凰は(尾及び羽根は後補)美術工芸の発達した鎌倉時代でも稀な秀作で、全国でも類例の少ないものである。なお全国で重文神輿の指定を現在受けているのは二十八基で、うち二十七基が四角形であり、八角形は実に当神社のものだけである。
(看板引用)