清源寺庭園
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佐川町
高知県指定名勝
清源寺は臨済宗妙心寺派寺院で、山号は龍淵山。当山は慶長八年(1603)土佐藩主山内一豊に招かれ入国した丈林和尚を開山(初代和尚)に拝請し、佐川領主深尾家の菩提寺として創建された。享保十三年(1728)の大火で建物は悉く焼失、現在の庫裏は同十六年に、本堂は明和三年(1766)に、観音堂は文化十二年(1815)に再建されたものである。当山の様々は寺歴の内、明治初頭の苛酷な廃仏毀釈に対して寿命を賭して法灯と伽藍を護り抜いた当山十三世愚仲和尚の奮闘は偉大で、この功績により廃絶をまぬがれ、現在の堂字が今日に伝えられた。築庭の時代は二説あり、一つは当山創建時に作庭されたものとする説と、伽藍の再建時に作庭されたとする説があるが、諸縁起からの推定により今日では寺創建時、つまり江戸初期の築庭と考えられている。禅寺の風格をもった簡素な庭園で、書院廊下から、現在は本堂前に移築されているが、元庭園内にあった茶堂に向かう露地の飛び石と石組みで構成された前庭と、山側南端の空滝石組みから池への庭との相対がこの庭園の趣となっている。植栽は山斜面から、もみじ、椿、つつじ、石楠花、さつきで点綴され、前庭には四基の石灯籠が配された枯決な庭園である。土佐三名園の一つである。
(看板引用)